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[ 聖地巡礼??]セルビア&ボスニアひとり旅~Arsenal Fest参戦@クラグイェバッツpart1[メタルツアーも]

[ 聖地巡礼??]セルビア&ボスニアひとり旅~Arsenal Fest参戦@クラグイェバッツpart1[メタルツアーも]

セルビアに来て、数えれば11日。これまでベオグラード、ノヴィ・サド、ボスニアへ飛んでサラエボ、そしてウジツェを回り・・・毎回書いてる気がしますが、どの街にも素晴らしいエピソードと思い出がありました。

中でもウジツェでは、たぶんこのセルビアひとり旅中最もディープな時間を過ごして・・・おかげでウジツェ編は長くなりました。

そしていよいよ今回からは、この旅のさらにもう一つのハイライトであるArsenal Festに参戦しに、セルビア中央部の街クラグイェバッツ(Kragujevac)へ。

 

前回のお話はこちら↓

[ 聖地巡礼??]セルビア&ボスニアひとり旅~セルビア中央西部の街ウジツェ編part3[メタルツアーも]

バスでクラグイェバッツへ移動

↑ウジツェからバスに乗り、クラグイェバッツまでの道中。セルビアの田舎な風景が広がります。途中の乗り場でIron Maiden Tシャツの娘が乗ってきたりして、ちょっとテンション上がります。

↑いきなりホテルの部屋。ウジツェ編あたりから、(罰当たりなことに><)セルビアの景色がちょっとずつ当たり前になってきて、結構写真撮り忘れてます。

ホテルはGarni Hotel Tri “O” という所。実はあんまり予想してなかったのですが、クラグイェバッツのバスターミナルのすぐ近く、徒歩で5分くらいの場所でラッキー。中心街そばのフェス会場までは約1kmなので、なかなか便利な立地ではないかと思います。

選んだポイントは何より安かったこと。4日で約1万円と、これまで泊まったホステルと変わらないくらい。

↑ホテルの部屋その2。結構広くて、ホテルなのでエアコン、バスルーム、冷蔵庫、ドライヤーなど全部付き。サラエボやウジツェのホステルの個室は、何かがついてないとか、バスルーム共同とかそんなだったので、このホテルはコスパ最高!といって良いかも知れません。クラグイェバッツにお越しの際はオススメ。

 

ホテルの手配は↓を使いました。

 いよいよ会場へ

クラグイェバッツに着いたのは確か17時頃だったかな・・・と思いますが、Arsenal Festまでは少し時間があるので、部屋で休憩。英会話でも取って「クラグイェバーッツ!」とか言ってみたかったですが、残念ながら喉完全に死亡してて、ほとんど声が出ないので断念。結局このあと1度も英会話取れずじまいでした(涙

声出ないといえば、そのせいでホテルのチェックインも一苦労。「アイハブアリザベーション」もろくに声にならなくて、情けないやら申し訳ないやら、でした。

↑ホテル近くの橋の上からの1枚。レペニツァ川(Lepenica)というそうです。奥の高いビルが見えるあたりが中心街でフェス会場方向。

↑会場付近までやって来ました。Arsenal Festはメタル専門フェスではない、いわゆるロックフェス、という事になると思いますが、既にいかにもメタルな恰好の皆さんが結構いました。この橋を渡って奥方向が会場入り口です。

↑会場入り口。イマイチ入場の要領分からなくて、ちょっとつっ立ってたら、係のお兄さんが声かけてくれました。。オンラインで申し込んであると伝えると、写真右に見える小屋?の中で係の方、大量のA4用紙にびっしり印刷されたオンライン申し込み一覧から、自分の番号を探し始め・・・・結局確認取れるまで15分くらい?待ってました><

会場に着いたのは開園直前だったのですが、入場確認取れるの待ってる間に入り口すぐのステージから演奏が・・・。「イギャァァァァ」って叫び声が聴こえます。セルビアのメタルコアMud Factory。あぁ観たいんですけど。。。

しばらくしてやっと自分の番号見つかったらしく、ようやくリストバンドもらって入場です!

 

ちなみに、自分はメタルバンド中心に、時間が許せばパンク方面のバンドも見るという全体的な予定。この初日が一番のメタルデーで、登場順にセルビアのメタルコアMud Factory、地元クラグイェバッツのデスメタルDead Joker、セルビアのバルカンフォーク+正統派メタルPero Defformero、そしてハイライトはTestamentに、最後はセルビアのテクニカルスラッシュAlitor、という感じです。

メタル方面はほとんどこの初日に詰まってて、明日以降はまったり観戦、でしょうか。

セルビアのメタルコアMud Factory

ようやく入場して、入ってすぐのGarden Stageという小さめステージに向かいます。

↑入場にもたついて、前半見逃しましたが、途中から見れたMud Factory。セルビア南部の都市ブラニエ(Vranje)出身。事前にちょっとYouTubeで聴いたくらいなのですが、ギターリフの感じといい、ヴォーカルの声の雰囲気といい、個人的にLamb of Godと非常に重なります。

 

↑時間がまだ浅いせいか、今のところ人は少なめで、前の方でも安全に観れました。メタルコア?グルーヴメタル?方面ははそれほど思い入れはないのですが、とくにヴォーカル氏の鬼気迫る叫びがなかなか印象的でした。

会場をぶらぶら&素敵すぎる出会いの数々

Mud Factoryで温まった後は、次までしばらく時間があるので、会場内を見て回ります。少しずつ人も増えてきて、にぎやかになってきました。

↑会場一番奥にはその名もMain Stageがあるのですが、そこまでぶらぶらしてみます。会場は市内の工場跡?博物館?の敷地一体を使ってて、なんとなく、ちょっと大きな夏祭りみたいな雰囲気。

↑途中には食べ物の屋台が出てます。ハンバーカー系のメニュー中心でしたが、貼ってあるメニューが100%セルビア語でほとんど分からない><

他には物販系が少し。特にCDは売ってれば買い込む気満々だったのですが、ほとんど売ってなくて、後述のDead Jokerのアルバムだけゲットできました。もうあんまりCDの時代じゃないんでしょうか。。。

↑メインステージにやって来ました。なかなかデカイ、と思います。このArsenal Festはステージが3つあって、1つはさっきMud Factoryを観たGarden Stage、そしてココMain Stage、あとはDJ系?専門のExplosive DJ Stage。自分はDJ Stageにほとんど用がないので、基本的に2つの会場を行き来してます。

↑メインステージ正面。このあとここでDead Jokerを観ることになるので、とりあえずまったりしてます。

それにしても、サラエボでのビアフェスの時と同じく、やっぱり日本人というかアジア人は自分だけ?そして時々ちょっと視線を感じます。

しばらくして2人組のお兄さんが「日本から来たの?」って声かけてくれました。その彼「ほらほら、Church of MiseryのTシャツ!ヴォーカル氏とは友達だよ」って。恥ずかしながら、Church of Miseryやその他日本のメタルってほとんど分からないのですが、自分も負けじと(?)「自分着てるのThe StoneのTシャツだよ!」とかなんとか。

あれこれ話してると彼ら、そのChurch of Misery観に日本に来たことがあるそうで、結構あちこち回ったみたい。日本メチャいい所だった!と言ってくれてよかった。自分からも、セルビア滞在のサイコー過ぎる印象を英語力の限り(><)伝えておきました。

そしてFacebook交換して、一緒に写真撮って・・・彼らその写真をさっそくChurch of Miseryのヴォーカル氏に送ってました。いやお恥ずかしい>< モグリですんませんです。。。

その後は、お2人の(メタルな)友人2人組に引き合わせてもらい、あれこれ雑談。「Arsenal Fes観にセルビア来たの?」「いやあちこち回ってるんスけど、ノヴィ・サドでCannibal Corpseも観てきたよ。セルビアいい所ッスね!」とかなんとか。

で「アンタ英語上手いね」とその友人(の友人)。ハードル低いだけな気もしますが、「一応オンラインの英会話クラス取ってて」と説明すると、「マジ!?俺ら講師やってるよ!」と驚きのリアクション。自分も驚きました。帰国後知ったところによると、彼らお2人、以前Maricaというメロデスラッシュのバンドをやってたらしく、まさか実際のバンドメンバーに出会っていたとは!

↑後で撮った、最初に声かけてくれたお2人との写真。いやはや現地に飛び込んで初めて可能な、貴重すぎる体験です。

 

自分はここで↓セルビアの講師達と戯れてます

地元の老舗デスメタルDead Joker

↑素敵な出会い&みんなで盛り上がれたおかげで、待ち時間もあっという間。メインステージでDead Jokerを観戦。

Metal Archivesによると、このDead Jokerは90年代初めにここクラグイェバッツで結成された地元の大ベテラン。いわゆる(?)初期デスメタルをやってます。

↑正直曲がやや地味っぽい気もしなくもないのですが、ベテランの風格漂う堂々のステージ。個人的には予習が不十分だったので、曲をもっと把握した状態で観れたら、さらに楽しめたのかなぁと。

Dead Jokerの音源は↓でも紹介してます。参考にどうぞ。

[Review]Dead Joker – Venture(セルビア/デスメタル)

 

Dead Jokerのライブの次は、同じくこのメインステージにPero Defformeroが登場するので、まったり休憩しながら待つのですが、ここでまた思いがけない出会いが。

なんとなく気配?を感じて、振り返ると、(お察し下さい><な経緯で顔見知りの人物)とばったり遭遇。もともとArsenal Fes観に来るという風に聞いてたので、もしかしたら、とは思ってましたが、別に待ち合わせしたわけでもないので、なかなか見事な偶然の出会いでした。

そして一緒にこの後のライブを観ることになるのですが、後のライブ中合流してきた彼の友人御一行の皆さんに、ウェルカムのクラウドサーフィンに放り込まれ・・・初めてだったので死ぬかと思いました(笑)手に持ってた飲み物ぶちまけてベタベタになるし、スマホはどこかへ飛んでいって行方不明だし。。。

でもスマホは観客の優しいお兄さんが見つけて渡してくれました。感謝!

セルビアが世界に誇る!(ターボ・)フォーク・メタルPero Defformero

↑いよいよ大注目のPero Defformero。これはセルビア、あるいはバルカン出身でなければ成り立ち得ない音楽性。正統派ヘヴィメタル+バルカンの(ターボ)フォークというたぶん非常に珍しい雰囲気なのです。がっちりとした鋼鉄メタルサウンドに乗る、ちょっとクセのあるエキゾチックなメロディー&歌唱。他にはないコンビネーションです。

ヴォーカルのBiške氏の白スーツ姿からして、イロモノ臭もプンプンで、これまたホンモノ・ニセモノ議論が起こりそうな気もしますが・・・自分みたいなアウェーの人間からすると、これがネタなのかガチなのかは結構な謎。それでも、演奏前はみんなBiške!Biške!コールに沸いてたので、現地の皆からすると特別違和感もないのかも知れません。

・・・といろんな意味でとてもバルカンのメタルらしい彼ら。そのライブとなれば注目せずにいられません。

↑Biške氏の雄姿。彼はこのブログでも紹介した、セルビアのスラッシュメタルHorror Piknikでベースを弾いてましたね。

↑彼らの曲のひとつに”Gotičarka”という曲があって、中盤の”オーオーオー”ってシンガロングパートがメチャ熱かった。いかにもな、ド直球のヘヴィメタルというか、ジャーマン・パワーメタル風?ハイトーンシャウトも決まってます。一方バルカンフォーク独特のこぶしの効いたビブラートが面白い。

ちなみに曲名はたぶんGoth Girlといった感じの意味になると思われます。英会話講師とPero Defformeroトークしてた時にそんな風に言ってました、確か。

↑そしてライブ中のミニサプライズ。一緒に観てた友人が、「ねぇねぇ、ジーン・ホグランがいるよ!Testamentのドラマー!」って。観てみると、ステージ脇からPero Defformeroを観るジーン・ホグラン氏。

↑「スゲェ、本物だ」の図?自分が言われるまで気づかなかったように、周囲の人たちもあんまり気づいてない様子でした。そういえば、ライブ中Dead Jokerのヴォーカル氏と思しき人物も普通に客席にいたような。。。

そしてTestament!!

↑Pero Defformeroの後は続けてメインステージで、ついにTestament。自分は初観戦になります。もう説明不要の格好良さ。

↑”うおおおおおー”って歓声が聴こえてきそう。これまでここで観たライブとは全く違う熱気とテンションの高さで、実際観客の数も一気に増えた様に思います。

↑クリアに写真に収めるのが結構難しい。それなりに前の方から見れたと思うのですが、写真に取ろうと思うとこの有様。

そういえばライブ後半、Wall of Deathするのに観客に呼び掛けて会場二つに割って、激突してました。自分と友人は、「うわ、やばいやつだわ、離れよ」みたいな空気になってました。客席中央部では案の定サークルピットも出現してました。怖い。

ですが、Cannibal Corpseのライブの観客観てもそうでしたが、暴れてる割に、きちんとギリギリのところはわきまえてるようにも見えました。誰も本気で誰かを傷つけようとはしてないというか・・・気のせいかな。実際中に入るとただじゃ済まないんでしょうけど。

↑怖いといえばこの写真。ライブ中、ちょうど自分の立ってるあたりに、あの、高い下駄?使って2.5mくらいの足長衣装に仮装して出てくるアレがやって来ました。あわててカメラを向けるとちゃんとこっちに顔近づけて迫ってくれたのですが、ブレまくってより恐ろしい写真に。なんとなく、自分がアジア人なことに逆に驚いてる様子にも見えましたが、気のせいかな。

手に持ってる鎌をお客さんの首にかけて首切り写真撮ったりしてて、なんか微笑ましい。

↑Testamentサイコーでした。あっという間に感じたセットリストはこんな感じ。ライブ後に友人と「サイコーだったねー。でもOver The Wall演らなかったねぇ」とかなんとか。

Brotherhood of the Snake

The Pale King

More Than Meets the Eye

D.N.R. (Do Not Resuscitate)

Down for Life

Eyes of Wrath

Legions of the Dead

Low

Stronghold

Into the Pit

Electric Crown

Disciples of the Watch

Practice What You Preach

The New Order

The Formation of Damnation

休憩してラストはセルビアのテクニカル・スラッシュAlitor

↑Testamentのライブが終わって時刻は確か0時過ぎ。深夜2時から始まるAlitorまでは時間があるので休憩。喉の調子もずっと悪くて、咳き込みまくって体も痛いので、実はちょっと部屋に帰りたい気分なのですが、後で後悔するのも嫌なので、ライブまで粘ることに。

とりあえずお腹も空いてきたので、食べ物でも買いにフードコーナーへ。おばあちゃんが対応してくれたのですが、メニューがセルビア語しかなくて解読不能で、小麦色のクレープ状のやつについて、「これはしょっぱい感じ?甘い?」と聞いても、全く英語通じない。。。何やら細かに説明してくれてるのですが、セルビア語は分からないし・・・。とりあえずそのクレープ風なのを買ってみます。

↑会場内にある看板。このあたりは休憩スペースになってるので、座って、買ったクレープ的なやつを食べます。ほんのり塩味とチーズの風味・・・で食べながら気づきました。ギバニツァです。ベオグラードで最初に泊まったホテルの朝食にもありました。素朴な味ですが、疲れ気味なので程よく体に染みます。

↑Gaeden Stageに移動してセルビアのテクニカルスラッシュAlitorの登場です。Metal Archivesではプログレッシヴ・スラッシュという分類になってます。確か昔英会話講師がレッスン中にオススメしてくれていたので、ライブ観れてよかった。

↑深夜2時を回ってるので眠いですが頑張って観ます。時間も遅いせいか人も少なめでゆっくり観れました。

演奏はキレキレでカッコいい。曲はテクニカルあるいはプログレッシヴ一辺倒というわけではなく、アグレッシヴさとのバランスもいい感じだと思います。そして程よくメロディーもあって素敵です。CD売ってれば是非買いたかったけど・・・書いた通りマーチャンダイズは全然で残念。

↑そして何よりギターのこのお兄さんが超美男子。終始ニコニコ笑顔で弾きまくってるのが印象的。

ライブ終わったのは深夜3時近く。どっぷり深夜で部屋に帰るまで安全かちょっと心配でしたが、基本大通り沿いで、そんなに危なそうな感じはありませんでした。帰ってからはすぐに寝ます。

思えばウジツェで午前中過ごして、移動~ライブ参戦と、かなり濃い1日。なかなか疲れたので、あとはさっさと寝ることにします。

そして2日目は・・・

そしてクラグイェバッツ2日目。フェスは夜なので、本来なら日中は観光に出かけるところですが、喉と咳の具合が全然よくならないので、ホテルの近所のスーパーで食べ物飲み物買って、今日は部屋で休むことに。

↑日中は晴れててかなり暑かったのですが、そろそろフェスに出かけようかというタイミングで雨。そして外に出たとたん、雷鳴とともに土砂降りの大雨。個人的にあまり体験したことのない降りっぷりだったので、いったんホテルに引き返して様子見てると・・・

↑なんと大粒のヒョウが。写真では分かりにくいですが、飲み物買う時にコップ入ってる氷くらいの大きさで、こんな大きさのヒョウは初めてでした。しばらくホテルのフロントで待機しながら、受付のお姉さんと、「スゲー天気っすね」とかなんとか。でも道行く人は案外普通そうにしてたのもちょっと驚き。

↑しばらくして、雨も収まってきたので、会場へ向かいます。・・・が時間になっても何にも始まらない。公式Facebookだったかインスタだったかに開催時間を調整中とのアナウンスが出てて、結局待ってるのもダルいので今日は帰ることにしました。観たいバンドもそんなになかったのと、体調も相変わらずだったので。。

 

・・・と大して内容のない2日目を過ごし、明日はメタル方面でUSストーナーのRed Fang、パンク方面でクロアチアのパンクHladno Pivoあたりが見どころになりそうです。

[ 聖地巡礼??]セルビア&ボスニアひとり旅~Arsenal Fest参戦@クラグイェバッツpart2[メタルツアーも]

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