[ 聖地巡礼??]セルビア&ボスニアひとり旅~セルビア中央西部の街ウジツェ編part3[メタルツアーも]
ウジツェの街を散策したり、いろんな”本物の”エピソードを聞いたりして、言わばセルビアのハートに触れた(?)ような気がする前回。そのお話にはまだまだ続きがあって・・・
↓前回のお話はこちら
[ 聖地巡礼??]セルビア&ボスニアひとり旅~セルビア中央西部の街ウジツェ編part2[メタルツアーも]
ブラックメタルTシャツで・・・また大汗
第2次大戦のモニュメントそばで一服&休憩した後は、再び山手の方を目指すことにします。
写真撮り忘れたせいもあって、ちょっと順番が定かではないのですが、街中を歩いてる途中、ガイドさんが通り道で正教会の教会(で表現あってるのかな)を紹介してくれました。そのすぐ隣には高校もあって、「コレ通ってた高校だよ」って。
で「教会入ってみる?」ということで、「入っていいッスか?」なんて見学してみることにしたはいいものの、今日もまたブラックメタルTシャツ着てる自分。というか基本旅行中いつもメタルTだったのですが、ベオグラードでの聖サヴァ大聖堂の時と同じく、カバンでプリントを隠し・・・。
ガイドさんに「ヤベ、自分ブラックメタルTシャツ着てる>< 隠しとかないと」と伝えると、「そうだねー」と笑ってました><
中ではお参りの手順などなどを聞かせてもらいました。教会内は正教会らしい宗教画の数々・・・写真撮り忘れたのが悔やまれます。
森の小道を散策&森林浴
教会で、ある意味身の引き締まる思いをした後は(大汗)、ウジツェ初日に見に行ったI♡Uziceのモニュメントを通り過ぎ、さらに山手の方へ。
なんでも、そこにはセルビアの有名な科学者ニコラ・テスラが設計した水力発電施設があるんだそう。今はもう発電所として機能していなくて、レストラン含むアミューズメント施設的な感じになってるそうなのですが・・・
↑川の渡る高架の上から撮った発電所。面影はかすかに残るものの、ほぼ廃墟というか、何にも稼働してない様子でした。
↑その高架橋の先はずっと散策路になっています。森林浴的なノリで歩いていきます。曇りなのでそんなに暑くなくて、歩くにはちょうど良かったです。
道端にはたくさんカタツムリがいて(しかもかなりデカい!)、ガイドさん「カタツムリ踏まれるとかわいそうだから」と道端に逃がしてます。
自分もマネして、見つけるたび道路わきの草むらに逃がします。ほとんど20メートル間隔で必ず1匹はいるくらいで、「なんかSnail rescue walkingッスね」とかなんとか。
↑途中に掛けられてる橋。なんでも昔はもっと粗末な橋だったらしいです。
↑トンネルの中はひんやり涼しい。どんどん歩きます。
↑途中2人してタバコ休憩をはさみながら、歩いていきます。結構風景が山奥チックになってきました。
↑あの橋は鉄道の線路だよ、ということで1枚。ちょうどそのタイミングで電車が通って行ったのですが、写真撮り逃しました>< 「あのスピード見れば、セルビアの鉄道の遅さがよく分かると思うよ」とガイドさん。
個人的には山の中でしかも高架橋だからゆっくりなのかという印象でしたが、どうやらそうでもないみたい。
↑そして橋の反対側には美しい滝が。写真だとイマイチな写りになってしまいますが、本当に綺麗でした。そして真下見下ろすと、メチャ高い。
たぶん3kmくらいは歩いた気がしますが、この滝を見たところで、引き返すことにします。時間も確か20時くらいだったと思います。
帰り道はちょっと違うルートで戻ります。途中、建物の廃墟みたいな場所に、立派な建物が描かれたカバーがかけてある場所があって、「ここ昔レストランだったんだけど、10年くらい前に放火にあってねー。で再建予定ってことでこのカバーがかかってるけど、未だ放置されてる・・・」とガイドさん。自分は「10年後くらいにもう一回ウジツェに来たらここで食事できるかもッスね」と冗談を。ただ半分冗談ながら、もう半分は冗談にならない雰囲気があるのも事実で・・・たぶんいろいろあるんでしょう。
散策の後はカフェでまったり。そしてついに・・・
山歩きのあとは、バスターミナルで明日のバス時間をチェックして、(確か)川沿いのカフェでまったりコーヒー。「結構歩いたねー。ちょっと疲れた」とかなんとか。我ながら今日はずっと英語で話し続けて、どうやら普通に通じてるという、ちょっと不思議な感覚。もちろん細かなニュアンスなど表現しきれないことは山ほどあるのですが、基本的な文脈にそって会話するのは大丈夫みたい。
で、お昼にガイドさんと合流してからあれこれ話し続けて、そろそろ声が出なくなってきました。ちょいちょいStrepsils口に入れながら過ごしてましたが、今日は限界が近いかも。
しばらくしてガイドさんが呼んで下さったお友達も合流。3人でさらにまったり話して過ごします。・・・がその頃自分はかなり声出なくなってきてて、自己紹介も困難に。必死で声出そうとするも、音の半分はかさかさした何か、という始末。せっかくの対面だというのに、悔しい&申し訳ない>< そのお友達は、ガイドさん曰く、英語ちょっと自信ないらしい&「君の方が英語上手いと思うよ」とのことでしたが、自分から見て全くそんな風には感じませんでした。
それからお友達が合流した時点で、ガイドさんはビールでも飲む気満々の様子だったのですが、自分もその友人も飲むのパスしてしまい、ガイドさんメチャ残念そうにしてたのがさらに申し訳ない。どうか許して下さい。
カフェを出た後は、手持ちのStrepsilsが切れてしまってたので、お二人に頼んで一緒に薬局へ。時間が遅かったので開いてる所見つけるのにちょっと苦労しましたが、さすが地元のお二人、見事助けていただきました。感謝。今度はスプレータイプのを買ってみました。
その薬局のそばには、駐車場になってる広場があったのですが、ここで衝撃的なお話を聞かせてもらいました。というのはそこは、以前郵便局があった場所だったのですが、NATO軍の空爆を受けて、破壊されてしまったんだそうです。・・・ここ街のど真ん中なんですけど。。。少しもトラウマ風な様子も見せず教えてくれましたが・・・自分の住んでる街が空爆受けて、全く平気でいられるなんてことはないと思うので、それを思うといたたまれない気持ちになります。
そして時間も遅くなってきて、みんなでピザ屋さんで食べ物買ってHotel Zlatibor横の広場で食べます。実は喉かなり腫れてて、モノ飲み込むのも結構キツイ状態だったのですが、買ったピザは美味しかった。
その後解散して、ホステルの部屋に戻りましたが、その頃には完全に声が出なくなってましたとさ。いや本当、完全に声失うのは人生初の経験。
翌朝。ウジツェ最後のひととき。そしていざクラグイェバッツ
部屋に戻ってすぐ寝た翌朝。喉の調子は・・・ほんの少し良くなって少し声も戻りましたが、まだ全然不調。ですが幸運なことに、14時過ぎのバス時刻までガイドさん時間取ってくれるとのことなので、再び合流することにします。やったー。
↑さくっとホステルをチェックアウトして、待ち合わせ場所へ。昨日の晩にみんなでピザとか食べてた、Zlatiborホテル横の広場。そしてガイドさんと合流して、カフェで再びまったりコーヒー。
「喉の調子はどう?」「ちょっとだけ回復したと思うよー」ってところから始まり、「大丈夫だったら、昨日の友達読んでもいい?君のこと気に入ってるみたいだし」となんとも光栄なお言葉。「もちろん!」です。こんなブラックメタルTシャツの謎のアジア人にはもったいないお言葉でございます。
それからしばらく、ちょっとした恋愛トークとか、それから発展して「日本の夫婦関係って、奥さんが優勢になりがちって聞いたことあるけど、そうなの?」みたいな話題も。「想像するに、旦那が単にATM扱いになってる状態ってのは、案外あるかも」と伝えると、なんかすごく納得した様子してるように見えました。「そうなると、もう家庭に愛なんてなくて、単に機能させるためだけに動いてるというか、単に・・・」と自分が言葉に詰まってると「Survive?」って。そして自分が「その通り!」なんて1コマもありました。
あとは、ウジツェの街の印象についての話も。ガイドさんはボスニアの首都サラエボ周辺の事情もよくご存じで、自分が「正解か分かんないけど、なんとなく、ウジツェはサラエボに似てる気がする・・・小さなサラエボって呼んでも大丈夫なのかな?」と言うと、「その通りだと思うよ」って。なるほど自分の印象はズレてないみたい。どちらも山に囲まれてて、街には綺麗な川が流れてて、その両端に街並みが広がってる、その様子が、サラエボとすごく重なるのです。ウジツェにやってくる前にサラエボを体験してたおかげて、素敵な気付きを得ることができました。
・・・といろいろ話してると、あっという間にお昼どき。場所変えて食事でもしましょうかということで、移動。途中、近くに来てたガイドさんのお母さんまで紹介してくれました。挨拶の言葉以外セルビア語使えないので、英語で自己紹介せざるを得なくて、あんまり通じてなかったかもなのがちょっと申し訳なかったですが、なんだかセルビアのあたたかなハートに触れた気がします。
↑移動して、サンドイッチ?ホットドック?を頂きます。普通サイズですが、自分が手を広げたよりもさらにさらにデカイ。コレ1つでかなりお腹一杯なボリューム。当然中のソーセージも大きいので、ザ・肉!って感じで美味。生たまねぎはやっぱり辛い。
ここで、昨日も一緒に過ごしたガイドさんのお友達も合流。今回は1歳くらいのお子さんも一緒で、「ハロー!君さっそく国際人になったねー」と、かすれ声で挨拶(爆)きっと覚えてないと思いますが、もしその子の物心つく前のかすかな記憶で、謎のアジア人の面影が残ってたら、なんて素敵なんでしょう。
↑みんなで自分のバスの時間ギリギリまで過ごして、いよいよお別れの時が迫ってきます。本当に結構ギリギリで、急いでバス切符買って、乗り場に向かうともうバスがスタンバイ中。みんなにじっくり別れの言葉を紡いでる時間もないくらいで、でも全力で、してくれたこと全てに感謝を伝えてバスに乗り込みます。
今にして思えば、その方が湿っぽくならずに済んでよかったのかも知れません。あと5分でも乗り場で別れを惜しむ時間があったら、きっとエモーショナルになりすぎてたでしょう。
↑容赦なく、バスはウジツェを出発します。車内からもできる限り手を振って、ウジツェを後にし、向かう先はクラグイェヴァッツ、Arsenal Fest。
バスの中で深呼吸しながら、さっそくお礼のメッセージを打ち込もうとスマホを手にするも、あれこれ思い巡らせてるうちに、眠ってしまってました。結局送信できたのは、確かクラグイェバッツに着いてから。
思い出のひとつとして、自分の恥ずかしいメッセージでも晒しておこうと思います。↓ちょっと内容イジってますが。
”Thank you so so much for everything you’ve done for me! It’s impossible to express my feedings with any words! I’m really glad to say “Congraturations!” in your hometown Užice. Wonderful spots you introduced me , many many interesting conversations and enjoyable foods…there were so much unforgettable things in Užice! And staying Užice was definitely one of the best highlights during my trip! Finally,let me say BIG thank you again for taking your quite long time with me! I love Užice. I love Serbia! Hvala and vidimo se!”
The BIGGEST souvenirs of my trip to Serbia.
Lots of beautiful & unforgettable memories are inside of this empty box.
I can see.#Serbia #travel #セルビア #旅行 pic.twitter.com/7atmHbyDy5— The World Won’t Hold Your Hand…管理人 (@Tatsu_wwhyh) July 28, 2019
ということで、ここウジツェでは言葉では表せないほど素晴らしい体験をすることができました。そしてそれは、ひとりで街をうろついてるだけでは、決して実現しなかった。そう思うと、なんて自分は幸運だったんだろうと。これ書きながら思い出すと、未だにちょっと感傷的になりそう。
いよいよ次回は、物語も終盤、クラグイェヴァッツでのお話です。
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