[ 聖地巡礼??]セルビア&ボスニアひとり旅~セルビア中央西部の街ウジツェ編part2[メタルツアーも]
ウジツェ。同じセルビアの街でも、これまで訪れたベオグラードやノヴィ・サドとはまた違って、コンパクトで和やかな雰囲気のある山あいの街。滞在2日目の今日は引き続きこの素敵な街を楽しみたいと思います。
前回のお話はこちら↓
[ 聖地巡礼??]セルビア&ボスニアひとり旅~セルビア中央西部の街ウジツェ編part1[メタルツアーも]
丘?山?を登って古の要塞へ
昨日からの食べかけのKomplet lepinja(コンプレット レピニャ)を朝食に食べながら、とりあえずどこに出かけようか思案。とりあえず、昨日看板に出てた要塞に向かってみることにします。
↑要塞までは約2km強くらいの距離だったと思います。まったりと歩いていきますが、空はちょっと暗い曇り空。雨降らなきゃいいんですが。曇ってる分、暑すぎることはないので、まだ助かってます。
↑写真では分かりづらいですが、途中からは急な坂道が現れます。サラエボでケーブルカーに乗りに行った時といい、個人的にはあんまり経験したことのない傾斜でなかなかキツイ。喉の調子は相変わらず良くないので、のど飴Strepsilsを食べ食べ向かいます。
↑途中、道合ってるのか不安になりながらも、坂道を登り、住宅街を抜け、それらしい風景が見えてきました。大きな岩のように見える、これ全体が要塞になってるみたいです。上り口は写真右下にちょっと見える小道。スケール感が伝わるといいのですが。
↑登り口に差しかかかりました。通路右側は断崖絶壁。
↑途中には仕切られた場所が。中をのぞくと、部屋のように空間が広がってました・・・が暗くて良く見えない。
↑ご覧のように、文字通り崖っぷちの道を行きます。奥に見える山も絶壁ですね。
↑道は折れ曲がって、さらに続きます。いよいよ要塞らしい光景になってきました。ちょっとファンタジックにも見えます。LoRみたいな?
↑途中の見晴らし台のような場所から市内方面。こちら側も通路があるようですが、こちら側からは入れないように思われます。さっき見た格子の中から抜けられる構造なのかな。
↑もう少しで頂上です。上ってきた通路を見下ろします。階段状ですが、ふぞろいなので慎重に歩きます。
↑頂上の広場。最上段まで登ったら、ドラゴンとか飛んできそうですね(爆)
↑頂上に掲げられた旗。角度がよくありませんが、ウジツェの旗と、セルビア国旗。市内は風そんなにありませんでしたが、標高のせいか、旗は風でパタパタとはためいてます。
↑最上段から、ウジツウェ市内を見下ろします。絶景。
実は要塞に上り始めてから、雷鳴が聞こえ始め、黒い雲が少し出始めてました。そのせいで風が出てきたのかも知れません。折り畳み傘持ってますが、土砂降りになると困るので、早めに引き上げることにします。
・・・案の定、山道を下りきって市街地へ入ったところで、パラパラと雨が落ちてきました。次の目的地は全く考えてなかったので、いったんホステルの部屋に戻って休憩することにします。
ガイドさんといよいよ感動の対面!?観光へ
ホステルでまったり休憩してると、「起きてる?」ってガイドさんからメッセージが。「起きてますー。いつでも大丈夫」と返信しておいて、待ち合わせ場所を相談。
ちょうどホステルの近くにミュージアムがあって、そこで待ち合わせをすることに。セルビアに来て、会話もそうですが、こうやってメッセージのやり取りも全部英語・・・当たり前ですが、我ながらそれなりに対応出来てるんだなぁ、と。
↑ということで、待ち合わせのミュージアム。後で中も見てみたい。
↑ミュージアムの看板。キリル文字は読みづらいですが、Muzej Užička republikaになると思います。Uzice’s National Museumという感じでしょうか。
↑入口には戦車が鎮座しています。これは割と小型なのかな。
↑ミュージアム側から通りを眺めて1枚。10分くらい待ってると、この方向からガイドさんがやって来てくれました。
ハグで迎えてくれたガイドさん、本当にはるばる日本からやって来るなんてちょっと信じられない、という風な様子でしたが、自分も同じくちょっと不思議な感じでした。
時間がちょうどお昼すぎだったので、お腹空いてる?みたいな流れでとりあえずランチに出かけることにします。自分は朝食べたコンプレット レピニャがまだお腹に残ってる感じだったので軽食のリクエスト。
ガイドさんオススメのレストラン&カフェ風なところで食事にします。川沿いにあるオープンテラスの素敵な場所でした。このあたりから特に、対人ということもあり、自分テンションおかしくて、かなり写真撮り忘れてます。
食事しながら、なんか未だに信じられない感じっすねぇ、とか、これまで回ってきたベオグラードやノヴィ・サド、サラエボの印象などなど、あれこれ話してました。
そして忘れないうちに・・・この日は火曜日だったのですが、その前の週末に、ガイドさんにとっての大イベントがあったそうで、そのお祝いの品をプレゼント。自分の地元の名産品を渡して、頑張って紹介。細かい説明を英語でするのはなかなか大変でしたが、喜んでもらえて、自分の出身地の名前も覚えてもらえてよかった。
↑なぜにうまい棒??お祝いの品とあわせて、うまい棒を持参していたのです。食後にまったりしながら、「めちゃチープなスナックなんだけど、日本の味をよく表してると思う」と紹介。一緒に納豆味と、めんたい味を食べました。
特に納豆味は、ガイドさん(いい意味で)驚いてくれるかなと予想してましたが、曰く「ちょっとねばねばしてるけど、似たような味セルビアにもあるね」と涼しい顔。逆に拍子抜けさせられました(笑
↑同じレストランには、列車の内装を改修した席もあって、帰り際に中のぞいてみました。とてもおしゃれですね。ただ我々含めほとんどのお客さんは外の席で飲食してましたが。。。
この後は、流れ(?)でガイドさんの自宅にお邪魔し(てしまっ)て、その妹さんと一緒にイベントの写真を鑑賞しながら「画質が酷いことになってる・・・」などなど談笑。素敵なお土産を頂いたり、ラキヤを味見させて頂いたり、至れり尽くせりでした。
ラキヤはこの時が初めてだったのですが、凄まじく強烈でした。口と喉と胃袋が焼ける焼ける。ここでつぶれてはいけないので、味見だけにしておきました><
思い出の場所で一服
お邪魔してる間に雨が降ってきて、結果的にちょうど良い雨宿りになりましたが、雨が上がったタイミングで、再び一緒に街歩きに出かけます。待ち合わせしたミュージアム方面へ戻り、「ここの中見た?」「見たいと思ってたけどまだッス」という事で、入ってみることに。
・・・が時間はすでに夕方&閉館時間ちょいすぎで、自分は半ば諦めていたのですが、ここでガイドさんが係員さんと交渉。見事見せてくれることになりました。ひたすら感謝。
全然写真がないのですが、中世~第1次大戦ごろまでの展示物・絵画などがメインだったように思います。飾りの沢山ついたベスト?チョッキ?を見て「これって防弾仕様?」と尋ねると、「いやそれはお祭りとかそういう時用じゃない?」という1コマに、我ながら笑いました。その直後バッチリ本当の防弾仕様が展示されてるというオチも完璧。
↑中をひととおり見て回って、「たしか博物館の横にチトーの像があったと思うけど・・・」と、うろうろして発見。残念ながらそれほど詳しいわけではないのですが、チトーの生い立ちには謎がかなり多いんだそう。
↑ミュージアムを離れて少し歩いて、丘の上にあるモニュメントへ。ミュージアムは主に第1次大戦までの展示と書きましたが、ここは第2次大戦の戦没者を祀るためのものなんだそうです。
↑モニュメント足元のレリーフ。ここまでになると残念ながら読めません。セルビア語もじっくり勉強したいもんです。
↑モニュメントの裏手は見晴らしの良い場所になってます。この方向、記憶違いでなければ「あっちが昔実家のあった場所で、今はおばあちゃん家。」「昔あのあたりに兵器工場があって、NATO空爆があった時期に、そこも空爆を受けるかもしれないという事で、避難したりしたよ。」というエピソードを教えてもらいました。
空爆はベオグラードのイメージばかりですが、ノヴィ・サドにも空爆跡の慰霊碑があったり、ここウジツェでも実体験として空爆について聞くことになるとは・・・。無知なのを恥じます。一方で、日本ではどれだけこのことが取り上げられたのかも、気になるところです。報道すらされてない、という事はないですよね、さすがに。
↑「こっち方向には、通ってた(確か)小学校があるよ。」って。
モニュメントそばには、湧き水が沸いてて、「これ飲めるよ」ということで、少し飲んで喉を潤します。冷たくて、澄んだ味。さっぱりしてたので、たぶん軟水な感じだと思います。
それからモニュメントのベンチで、一服。自分は日本出てから禁煙状態だったのですが、もらいタバコで(汗)一緒に一服。さっき一緒にランチした時、「タバコ吸うんだ」ってちょっと驚かれましたが、「ここ数年吸ってなかったけど、最近ストレスっぽくて・・・。」と言い訳。
ベンチの足元は結構吸い殻落ちてて、ガイドさん「ウジツェは水とか自然が、一番素敵なところのひとつでもあるけど、誰もそれに感謝したり気に留めたりしないね」「ここが吸い殻だらけなの見て分かるように・・・」。
タバコトークでは他に、「高校生の時くらいから吸ってるけど、親にバレるとマズイので、ここにタバコ隠して、学校の行き帰りに吸ってた。ちょうど通り道だったからね」って。なんかそのへんの感覚はみんな同じなのかな、とちょっと微笑ましい(?)エピソード。
なんというか、単に観光として街歩きして一人で物思いにふけるのも良いのですが、こうして、個人というか、実際にそこで生活してきたという、リアルでパーソナルな話を聞けたのは、代えがたい貴重な体験のように思えます。それもすべて、ガイドさんがいてくれたからこそ。本当に感謝です。
この日のお話の続きはまだまだあって・・・ちょっと記事として長くなりそうなので、続きは次回。
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