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[ミニレビュー]Claymorean – Demo 2020&Blood of the Dragon(セルビア/フィーメイル・エピックメタル)

[ミニレビュー]Claymorean – Demo 2020&Blood of the Dragon(セルビア/フィーメイル・エピックメタル)

セルビアのフィーメイル・メロディックエピックメタルClaymoreanの2020年の2曲入りデモ音源。バンド公式Bandcampで無料配布されています(本記事執筆時点)。

本記事では、そのデモ音源と一緒に、同じくBnadcampで配信されている2019年のシングル”Blood of the Dragon”もあわせて紹介したいと思います。

Demo2020

カバーアートはブリューゲルの「叛逆天使の墜落」。アートはそれほど詳しくありませんが、なんとなくヒエロニムス・ボスっぽくね?と思ってたら、やはりボスに着想を得たものらしい・・・とWikipedia。

さて、Bandcampのアナウンスによると、本デモに収録の2曲は時期は未定ながらリリース予定の新作からとのこと。となると次作の方向性を示唆する貴重な音源ともいえそうです。

 

本デモの1曲目、”Hunter of the Damned”。ジワジワと盛り上げにかかるような胸のすくドライブ感が印象的。ギターリフはいかにもパワーメタル、という感じの鋼鉄感が満載。サビではロックンロール風味も醸しながら跳ね回る感じが非常にキャッチーで、Dejana Betsa Garčević女史の歌唱も相変わらずパワフルに冴えまくってます。

スローミドルテンポで深いうねりを描き出す様な2曲目、”Battle in the Sky”。こちらは比較するとやや地味目にも聴こえそうですが、Dejana女史の、拳を厚く握りしめるような魂の熱唱はこちらがより強烈かも知れません。ちょっと喉を絞ったような濁り気味のハイトーンなんかは、まさにDejana女史が前作”Sounds from a Dying World”で覚醒して得た強靭さそのもの、といった趣です。

 

2曲共に、これまでのClaymoreanそのものであり、新しい要素はないにしろ、自分を含めたファンが安心して聴いて笑顔になりそうな安定の作風と出来栄えといって良いでしょう。

Blood of the Dragon

2019年にシングルとして配信のこちら、”Blood of the Dragon”。実はClaymoreanのオリジナル曲ではなくて、Bandcampでのアナウンスによると、Cederick Forsbergなる人物の手による楽曲。

スウェーデン出身のCederick氏は、Blazon Stoneなど様々なバンドに関わっている人物(関連バンド全部未聴><)。6~7年前から未発表の曲として持っていたそうなのですが、それがClaymoreanに提供されたという経緯らしい。

Claymoreanの側からすると、提供された楽曲は、”out of this world”、とにかく素晴らしいものだったそうで、全く変更を加えずに、ヴォーカルだけClaymoreanの録音で制作されています。

 

約7分弱の壮大な楽曲は、重厚かつ壮大な叙情性を持つ、まさにエピックメタルの名にふさわしい一品。ヴォーカル以外の演奏はすべて楽曲提供者のCederick Forsberg氏の手によるものだそうですが、Claymoreanとして聴いても違和感は全く感じません。

むしろあえて抑え目にしてるようなテンポが導く、ともするとやや重苦しくドゥーミーとも取れる重厚さは、Claymoreanの”Sounds from a Dying World”アルバムでの、エピック・ドゥームの香りと連なる一貫性をも放ってる気もします。

雰囲気的には、例えばRhapsody方面のシケシケ(?)感というか、トールキンメタルみたいな色合いのはっきりしたエピック感というよりは、The Elder Scrollsシリーズ、とりわけSkyrimのDragonbornのテーマみたいな重苦しくも力強いあの感じに近い気がします。変な例えですが。。。

そしてClaymoreanカラーのヴォーカルは、繊細なトーンからヴァリキリーの如き凛々しさまで、恐るべき表現の振り幅を持つDejana女史の歌唱がやっぱりお見事。叙事詩的な趣の楽曲とも相まって、ストリーテラーとして堂々たる姿を見せつけてます。

さらに、たぶんVlad Invictus氏によるバックヴォーカルがクワイア風に響くキメのパート。たぶんこのあたりのモノ言わず戦場へ赴く戦士の醸し出す、押し殺した様な勇壮さが前述のDragonborn風味を感じた理由って事なんでしょう。

決して派手さはありませんが、滲み出る渋さがじわじわ染みるカッコよさです。

次作への期待

ということで、なんだかんだ大好きで過去作品ひととおり聴いて、さらにはここでデモ音源まで紹介してしまうほどの彼らClaymoreanです。

ここで聴ける限り、目下の最新作である”Sounds from a Dying World”から、その魅力を損なうことなく順当に活動を続けていることが伺える本デモ(とシングル)。リリース時期は現時点では未定ですが、次作の発表が楽しみになる一品であり、その作風の一端を覗き込める音源な気がします。きっと期待を裏切らない作品を届けてくれるに違いない。

ここで紹介した音源は全部、バンド公式Bnadcampで無料配信されているので、気になった皆様は要チェックです。みんなで聴きましょう。

 

彼らの過去作品は↓記事で紹介しています

[レビュー]Claymorean – Sounds From Dying World(セルビア/フィーメイル・エピック・パワーメタル)

[レビュー]Claymore – Lament of Victory(セルビア/フィーメイル・エピックメタル)

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