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[レビュー]Through Art – Kamaswami (セルビア/メロディック・デスメタル)

[レビュー]Through Art – Kamaswami (セルビア/メロディック・デスメタル)

セルビアの首都ベオグラード出身のメロディック・デスメタル、Through Artの1stアルバム。2011年作品で、現時点での最新作になってます。

周辺情報など

本ブログで取り上げる音源達って、ググッたりしても全然情報見つけられないというのは日常茶飯事で、もはやMetal Archives頼みである事も常態化してますが・・・それでも何とか、あれこれ見てみましょう。

結成は2004年らしいですが、2006年あたりからいくつかデモをリリースした後、フルアルバムである本作Kamaswamiがリリースになっています。このKamaswamiってどういう意味なんでしょう?

バンドの関連人脈を探ってみると、ドラマーのBoris Usanović氏と、ギタリストのMirko Božović氏の2人は、同じくセルビアのIn from the Coldというスラッジ/ストーナーメタルにも在籍してるようです。(・・・がこちらは未聴。勉強不足です><)

 

あとはなんとかBandcampページは発見できたので、紹介文を引用させて頂きつつ、リンクも貼っておこうと思います。なんでも・・・

Debut album of the Serbian modern death metallers. The band play death metal with plenty influences from melodic death, modern death metal, brutal death, thrash and power metal, with many melodic lines and a mix of brutal and melodic vocals.

For fans of Meshuggah, Fear Factory, Machine Head, In Flames, Soilwork, Into Eternity, Nevermore, Opeth, Scar Symmetry, Death, Entombed!

・・・ということのようで、メロデス、モダンデスメタル、ブルデス、スラッシュやパワーメタル等に影響を受けつつ、ブルータル&メロディックヴォーカルを組み合わせたデスメタルをプレイしてて・・・みたいな感じでしょうか。

・・・というよりメタルコア?

上の引用では、”~ファンにオススメ”、的にいろんなバンドが挙げられてますが、確かにそんな感じもするかも。全部に詳しいわけではないのですが、モダン化後の(?)In FlamesとかSoilworkなんかとの比較で言えば、確かにそれっぽいのかも。

さらに個人的には、そういうスウェディッシュ・メロデス勢のメロっぽい香りと、リフの硬質な感じ、さらにカッコよさげクリーンヴォーカルが、Killswitch Engageあたりの、昔流行った(今どうなってるんだろう?)メタルコア勢を思わせます。

 

全体的にはスロー・ミドルパートが占める割合が多い気がします。その点ではMetal Archivesで表記されてるようにドゥーム・メロデスとも呼べそうな感触です。

音楽の雰囲気的なものについて触れておくと、やはりこの感じはモダン系というか都会派というか、なイメージだと思います。

例えば(?)同じメロデス界隈においても、キラピロ系だともっとファンタジックに聴こえたり、時にはストーリーテリング風だったりしそうですが、このバンドは少し趣が違って、いい意味で硬質で殺風景。メカニカルでマシナリー??な質感です。・・・伝わるのか不明な表現ですね汗

 

アルバム1曲目のうにょうにょした重いリフ、これは手放しでメチャ格好いい。ガテラル寸前のグロウルボイスもこの辺のジャンルではあまり聴けない気がするので面白いです。

・・・のですが、ここでかなり引き付けられてしまった分、以降のメタルコアっぽさにハマれず・・・個人的にアルバム冒頭にピークがあって、それからはまぁまぁ、みたいな印象。

3曲目はモロ?In Flamesやその影響下にあるメタルコアバンドかと思うような曲。ヘヴィなリフ、スピード感のあるリズムに、エモいギター&ヴォーカルメロディー。。。キャッチーでクールです。

アルバム中盤はちょっと聴いててダレてくるような気もしつつ、後半になるといくつかアグレッシヴな曲も登場したりしてちょっと復活しますね。うたた寝しそうなところ、ハッと目を覚まさせられるような。この、いい意味で予想を裏切る曲順は彼らの作戦なんでしょうか。

 

お好きな皆様には

ここまで書いておいてアレなんですが、実は自分メタルコア的な音にはほとんど熱くなれなくて・・・あのクール気取りだけどメロはアツイぜ!(?)みたいな脱芋メタル化を意識してそうなのが駄目なんです。正直に懺悔します。

一体何が苦手なのか聴きながら考えてましたが、たぶん一番はこの歌メロが合わないという事なんだろうと思います。歌モノ一切駄目マンではないはずですが、なぜかメタルコア系のクール(笑)なクリーンヴォーカルがどうしても・・・ファンの皆様スミマセン。。

その点から言いますと、残念ながら本作はあんまり好みではないという事になるのですが、その割りによく聴きました。もちろん本記事のためという事もありますが。。

たぶん作品としての出来は悪くないんだと思います。サウンドプロダクションもクリアでヘヴィで、メロディーもあり、ディープなグロウルVoもあり。。そう、クリーンVo以外は甘すぎないメロデスでもあるので、ただ自分が好きになれないばっかりに、みたいな。

もし本作が良作なんだとしたら、どなたかこのあたりのカテゴリをもっと熱く語れる方に、ぜひプッシュしてもらえるといいなぁと勝手に思う1枚です。

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Through Art – Kamaswami

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