[ 聖地巡礼??]セルビア&ボスニアひとり旅~ノヴィ・サド編part2[メタルツアーも]
前回(前日)はCannibal Corpse&Sacramental Bloodのライブで盛り上がり、初の海外メタルライブ体験となりました。少し現地のメタルヘッド達と交流できたりもして、楽しみました。
そして翌日、今日はぶらぶらとノヴィ・サド観光に出かけたいと思います。
前回のお話はこちら↓
[ 聖地巡礼??]セルビア&ボスニアひとり旅~ノヴィ・サド編part1[メタルツアーも]
ヴォイヴォディナ博物館で歴史に触れる
ちょっと遅めに起きて、街歩きの仕度。実はそんなに観光スポットのあてはないのですが、有名なペトロヴァラディン要塞は絶対行きたい。とりあえずお腹も空いてるので、うろうろしながら昨日食べ損ねたIndex Sandwichを食べに行きたいと思います。
↑でいきなりそのIndex Sandwich。前回少し触れた、英会話講師のオススメとは違うお店ですが、中心街にあるお店で頼んでみました。具材は、トマト、チーズ、マッシュルーム、あとなんだったっけ。。。パンが表面カリカリで中はふんわり香ばしくて美味でした。ビザトースト系に近いイメージ、でしょうか。写真では分かりづらいですが、スモールサイズでも結構大きくてお腹一杯。値段は230ディナール。250円くらい。
後日その英会話講師に、違うお店だけどIndex Sandwich食べたよー、と伝えると、いや他の店じゃ駄目なのよ、みたいなリアクションでした。そんなに違うのかしら。
↑お店を出てうろうろしてると、ヴォイヴォディナ博物館なるものを発見。ヴォイヴォディナというのは、セルビア北部の自治州の名前で、ここノヴィ・サドはその州都にあたります。セルビア北部地方を中心にした博物館、という事になるでしょうか。面白そうなので入ってみましょう。
↑実は入場料などよく分からなくて、売店のおじさんに、「入場料とか要るんスか?」と尋ねると、ぶっきらぼうに「200ディナールね」とのこと。入場券買って入ります。ここの売店、面白そうな本やグッズが沢山売ってて素敵だったのですが、荷物の制約もあり重い本は買えず・・・残念。こんどはスーツケース持って来ます、たぶん。
↑昔の戦士の服装、でしょうか。実は壁の解説はほとんど読みませんでした。。古代から時代順に展示がされています。
↑立派な兜。
↑男の子なので武器なんかはつい見入ってしまいます。
↑オスマン・トルコ帝国の侵略を受けた時の様子の絵(で合ってるはず)。女性・子供も容赦なく、という風に見えます。
↑当時(いつのか確認忘れました><)ベオグラードの様子。
↑時代は下って、飛び道具というか火器も登場してきます。
↑後半には、一般市民の生活用品が展示されていたりして、印象的だったのはこういう伝統衣装たち。
↑独特の美意識を感じます。東欧っぽい?
・・・現地の歴史に関しては完全に勉強不足なので、細かな点を沢山見落としてそうです。ほとんど雰囲気を味わっただけな感じでしたが、本物を見て肌で感じるのが重要だといいわけを。
休憩~レストランでヴォイヴォディナ料理を
ヴォイヴォディナ博物館を出たのが、確かお昼過ぎ。そんなにお腹も空いてないのと(朝食のIndex Sandwichがデカかった)、日中はうろうろするにはキツイ暑さなので(当社比><)、ホステルの部屋に戻ってオンライン英会話でも取ってまったり過ごすことに。
この日はセルビアのいつものメタル講師2人のクラスを取って、「カニコーとSacramental Blood見てきたよー。サイコー。モッシュピットは怖いのでちょっと離れてみてたけど」とかなんとか。
講師の一人は、SNSかどこかでそのライブの写真見たらしく、「Sacramental Bloodのドラマー変わってるっぽいよね。前のドラマーなら知り合いだけど」って。あぁその距離感です。うらやましい。
その講師とは↓で話してます。2サービス掛け持ちしてます自分。
↑部屋でだらだらして、夕方。外はまだ明るいですが時刻は確か18時過ぎ。ペトロヴァラディン要塞に向かう前にセルビア料理で腹ごしらえ。Veliki Cafe Restaurantというところに来てます。
↑「独りですー。ドコ座ったら良いスか?」と英語で確認すると、英語のメニューに差し替えてくれました。飲んでるのは炭酸水。Knjaz Miloš(クニャズ・ミロシュ)という銘柄で、滞在中結構飲みました。微発泡系、かな。
↑オーダーしたのは、ハンガリー風グラーシュスープ(Hungarian Goulash Soup)とチーズ入りミックスサラダ。セルビアのすぐ北にはハンガリーが位置していて、ノヴィ・サドはオーストリア・ハンガリー帝国の影響もずいぶん受けているらしいのですが、そのこともありこのグラーシュスープもハンガリー料理がセルビアに伝わったものだそうで、セルビア北部の名物料理のひとつになっています。
牛肉、ジャガイモ、にんじん等の具材がごろごろ入っていて、スープといえど結構食べ応えあり。味はトマト系?少しだけ酸味を感じつつも、さっぱりとした、一方で具材の旨みも溶け込んだ逸品。シチューの仲間になるんだと思います。
サラダの方は、ベオグラードで食べたセルビア風サラダにチーズを加えたもの。完熟トマトがみずみずしくて美味しい。生たまねぎはやっぱり辛い。
名所ペトロヴァラディン要塞へ
セルビア料理でお腹もふくれたところで、ようやくペトロヴァラディン要塞(Petrovaradinska tvrđava)に向かいます。
↑途中、ドナウ川を渡る橋を通過するのですが、そのそばに慰霊碑が。なんでもこの橋は1999年のNATO軍による空爆を受け、その時に市民が亡くなっているんだそうです。空爆はベオグラードのが広く知られていますが、ここにもその傷跡が残っています。
↑橋を半分ほど渡っての1枚。写真ではスケール感が全く伝わらないのですが、巨大な要塞で、凄く威風堂々というか、迫力があります。思わず「スゲー」て声出そうになるほど。
↑橋を渡り終えると見える看板。アルファベットに直すと、Petrovaradin。要塞までもう少し。
↑住宅街の中を進んでいくと、しなっと入り口があります。
↑石畳の階段。インスタ(?)女子たちがキメのポーズで写真撮ってました。中国人だったと思います。ここまで見かけたアジア人はほぼ中国人。
↑階段を上っていくと名物の時計台が見えてきます。
↑トンネル?回廊?を抜けて・・・
↑ちょっと広いところに出ます。大好きなYouTubeのセルビアちゃんねる様のノヴィ・サド動画にもこのペトロヴァラディン要塞の様子があって、その1コマと同じ場所!なんて思うとますますテンション上がります。
↑途中の広場から見下ろした風景。町並みが綺麗。
↑階段はもうしばらく続きます。外はまだ暑いですがこの中はひんやり涼しい。
↑階段上りきって、時計台のそばまでやってきました。この時計、長針と短針が逆になってて、長針が時間、短針が分を示しています。つまり今は20:45過ぎ。なんでも、ドナウ川を進む船乗りたちが、ざっくり時間が分かれば十分とのことで、時間を示す針を大きなものにしている、というのが通説とのことです。
ドレス姿のカップルが写真撮影に来てたり。確かに綺麗でロマンティックなロケーションですね。
↑時計台からの夕焼け。
↑中間地点の広場を見下ろして。
↑要塞外周に沿って歩きます。裏手の方からドナウ川を眺める図。
↑このペトロヴァラディン要塞は、EXIT FESTIVALという音楽フェスの会場になっていて、自分が訪れた翌月が開催月なので、こうして横断幕が。ジャンルはいろいろみたいですが、メタル方面で2019年は、Arcturus、Soilwork、元NightwishのTarjaなどが出てるようです。
↑壁におもむろに立てかけてあった絵。意味深です。思わずニヤニヤしながら撮影。
↑一通り見て、帰りながらの1枚。まだ明るいですがライトアップされてるのが見えます。
・・・あんまりあちこち回ったりはしませんでしたが、マリア教会を筆頭にヨーロッパ風な建物が美しいスロボデ広場、重厚感漂いまくるペトロヴァラディン要塞などの一方、町外れの住宅街は旧共産圏風の町並みだったりと、ベオグラードとは少し違う雰囲気を持つ街という風に感じます。
地域の歴史がそれらを形作ってるのだと思いますが、セルビアの中ではヨーロッパ的な香りの強い地域になるんだと思います。
↑最後に個人的に印象深い1枚。なんてことのない1枚のように見えて・・・左側のストリートミュージシャンの奏でる音楽、あんまり映ってないですが右奥でおじさんが大きなシャボン玉飛ばしてて、それにキャーキャー言う子供たちの声、そして時刻を告げる鐘の音。3つが同時に重なり、この風景ともあいまって、あまりの素晴らしさに泣きそうになりました。
言葉で表現するのは難しいですが、見えるもの聴こえるもの全てが1つに重なって胸を打ち・・・。
本当に素晴らしい体験で、素晴らしい街でした、ノヴィ・サド。
次回はノヴィ・サドからベオグラードに戻り1泊、な様子をご紹介したいと思います。
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