[Review] Defilement – Revel In Madness (セルビア/ブルータル・デスメタル)

[Review] Defilement – Revel In Madness (セルビア/ブルータル・デスメタル)

セルビアで2番目に大きな都市といわれる、ノヴィサド(Novi Sad)出身のブルータル・デスメタル。2011年の1stアルバム。本作が初聴き。バルカンモノCD爆買いした時に予備知識なしで見境なく買ったうちの一枚です。。

関連情報

残念ながらいつもの例にもれず、バルカンモノってほとんど周辺情報を見つけられないので、情報源といってもMetal Archivesとブックレットくらいしかないのが非常に残念なのですが・・・

結成は2003年で、当初のメンバーはギタリストNenad Topalović氏、ベーシストのIvan Francuski氏、ドラムスのMarko Gospavić氏の3人。メンバーの出入りを経て、本作Revel In Madnessリリースまでに2本のデモと1本のEPがリリースされているようです。

また2004年ごろには、首都ベオグラードでVaderやCannibal Corpseと一緒に演ったんだそうです。

 

本作に関わる情報は、ちょっとはっきりしないのですが、ブックレットによるとレコーディング編成は、

Nenad Topalović氏(ギター&ベース)、Strahinja Milutin氏(ギター)、Alen Habek氏(ヴォーカル)、Marko Gospavić(ドラムス・・・プログラミング??)となってます。Nenad氏とMarko氏が結成時からのメンバーになりますね。

なのですが、Metal Archivesだと、ベーシストはNikša Gospić氏になってて、ドラムス担当がNikola Pacek-Vetnićに。この辺の情報の確認がしづらいのが辺境の暗がり、ってことでしょうか。。

Nikša氏はAt Radogost’s Gatesというエピック・ブラック/デスをやってたり、またNikola氏はСварун(Svarun)というフィーメイルシンフォ・ゴシックや、ブラックメタルではPaimoniaやKhargashやEndarken、さらにはWolf’s Hungerといった重要バンドたちに関わっています。

これをみるとやっぱり、セルビアメタルの人物相関は、あんまりジャンルの垣根らしきものはないのかなぁと、思わせられます。特にドラマーのNikola氏に至っては、セルビアのHellhammerといっても過言ではないくらい??

余談ですが、Vrljika(う”るるぃか??発音できません><)という、ミクスチャー風メタルのベースやってるセルビア人のオンライン英会話講師は、「おぉ、Defilement!ライブ観た事あるよ」って言ってました。いいなぁ。

 

ドラマーのNikola Pacek-Vetnić氏関連では、ブラックメタルKhargashの作品記事はこちら↓ご参考に。

[Review]Khargash – Pathway Through Illumination(セルビア/シンフォニック・ブラックメタル)

ぶるっぶるのブルデス

・・・と冒頭から頭でっかちの入りになってしまいましたが、肝心なのは彼らの音楽です。

基本バカスカやってくれるぶるっぶるのデスメタルで、個人的には大好きな部類。ブラスト爆走あり、スローなスラミング風パートあり、うにょうにょしたリフがテクニカルなパートもあり。

全体の雰囲気は、Morbid AngelとかCannibal CorpseとかあたりのUS勢みたいな、昔からあるスタイルのデスメタルの延長という感じでしょうか。それらに加えて、グラビティブラスト(って表現するのかな?今)のダララララ・・・ってのがちょっと今風っぽい瞬間かもしれません。

音質は程よく輪部のぼやけた、オールドスクール風の音作りなので、これまた個人的には安心して聴けます。そのおかげか、いい感じで血生臭い感じが出てるんではないかとも思います。ドラムスの音が大きめに配置されてるので、ブラストビートでズダダダダと進むパートはなんとなくHate Eternalを思わせたり。

自分は割とブラスト野郎な感じの人間なので、ドラムパートの事ばっかり書いてる気もしますが、実際の割合はだいたい、爆走:スロー~ミドルが7:3という比率でしょうか。

また、ヴォーカルは低音咆哮系と、高音絶叫系がところどころで重ねられていて、そのへんはExhumedの昔のアルバムで聴いたのを思い起こします。あとは低音の方は時々カニコーのGeorge氏みたかったり、モビエンのDavid氏のように聴こえたり・・・意識してるんでしょうか。。

お気に入りはHate Eternalみたいな大爆走にモッシュパートをぶち込んだ様な2曲目とか、

ストップ&ゴーな曲展開+ガテラルスレスレのヴォーカルがスラミングデス風な3曲目とか。

ラストを飾る10曲目は鬼気迫るブラストビート&トレモロリフがMorbid Angelのあの魔王感満載です。

爆裂デスでお腹一杯な好盤

総じて、なかなかグレイトな出来の爆裂ブルデスアルバムといっていいのではないかと思います。例に挙げたように、Morbid AngelとかCannibal Corpseとかその他、正統派(?)USデス勢を思わせるテイストの作品なので、そのあたりが好きならば、きっと安心して楽しめるでしょう。

逆を言うと特別目新しさはないとも言えるので・・・必聴かと問われると微妙というか、こういうのは他にいくらでもいるレベルであることもまた事実で。。。

どこかでたびたび書いてるはずですが、結局のところフォロワーというかその他大勢の中に埋もれてしまいそうといっても多分正解。

それでもなんというか、デスメタルに限りませんが山ほどリリースがある中で、こういうマニアック?辺境モノ?手に取るというのは、ほとんどフェティシズムと紙一重みたいな気もするので、セルビアの彼らがなかなか結構素敵なブルデスを聴かせてくれるって事で、十分です、個人的に。

なんというか、有名バンドとか、名産地モノとかフォローしてくのに飽きてきたら、そういうトレンドみたいなものから離れて、こういうちょっと目立たない作品発掘して楽しむのも、ひとつの楽しみなのではないでしょうかねぇ。。

自分は飽きたというか、変なところ掘り下げてくの嫌いじゃなくて・・・例のバルカン補正ですね。

 

↓なんとなくこういうバンド達を思い起こします。


Translate »