[バルカン再現!] カラジョルジェヴァ・シュニツラ(Karađorđeva šnicla)編! [『イェレナと学ぶセルビア料理』より]
バルカン再現シリーズ、今回はバルカン地域ではポピュラーな料理らしい、セルビア発祥のカラジョルジェヴァ・シュニツラ(Karađorđeva šnicla)に挑戦。今回もまた家政科卒(本人談・笑)の母の全面協力の下、企画させて頂きました。感謝。自分は工程にあるたまごを溶くくらいしか作業してません。。
また、再現にあたっては、何度か本ブログで取り上げたセルビア料理本『イェレナと学ぶセルビア料理』のレシピをもとにしています。
『イェレナと学ぶセルビア料理』については↓も参考にどうぞ。
カラジョルジェヴァ・シュニツラ≠乙女の夢
この料理を簡単に表現するなら、豚肉とチーズのロールカツという感じになるでしょうか。あるいはミルフィーユカツと言っても良いのかも知れません。
名前の由来はセルビアの革命家、英雄とされるカラジョルジェ (Karađorđe)ということのようです。
『イェレナと学ぶセルビア料理』によると、この料理に「乙女の夢」という俗称があるとの事なのですが、その意味するところというのは、その本の中では明らかにされていません。なんでも、口にするのがはばかられるものらしいのですが・・・
Wikipediaにそのヒントというか、ほぼ答えが載っていました。どうやら乙女の夢というか、Maiden’s Dreamいうニュアンスのようで、さらに形がお察しの男○○みたいなので、ということでした。下ネタですね、オブラートに包んでロマンティックに表現してますが。。
レシピ&工程
今回は実際の調理から取材(?)が出来たので、工程の写真と合わせてご紹介できます。
まず材料は豚肉と、クロテッドクリーム。
豚肉は薄めの生姜焼き用ってのを用意しました。それから料理素人の自分はクロテッドクリームって何?だったので、代用可ということでクリームチーズを用意。↓です。
それから準備するのは薄力粉、細かめのパン粉、卵、塩・コショウ。材料はこのくらいで、量は今回はテキトーでした(汗)。↓
調理開始です。まず豚肉に塩・コショウをします。↓
それから豚肉にクリームチーズを塗っていきます。↓
今回は細長い形にするために、豚肉3枚1組を並べて使いました。↓
クリームチーズを塗ったら、そーっと巻きます。豚肉はちょっと重ねて並べてるだけなので、バラバラにならないように気をつけます。↓
次に、薄力粉 → 卵 → パン粉 の順で衣をつけていきます。ここでもバラバラにならないようにそーっと進めます。↓
いよいよ油で揚げます。フライパン汚れててスミマセン><
調理担当の母の都合で油は少なく使っています。浸かるくらいじゃなくていいのか聞くと、これでも揚がるからヘーキ、だそう。自分は素人なので口出しせず信じて任せます。↓
キツネ色になるまで、3~5分くらい揚げて完成です!↓
断面はこんな感じ↓
ちょっとクリームチーズの量が多かったかも知れません。
なかなかそれっぽく出来上がったような気がしますね!
さっそくセルビアの英会話講師に見せてみたところ、「レストランのと変わらない出来栄えだね」というリアクションだったので、きっとイイ線いってるんでしょう。お世辞っぽい気もしなくもないですが。。
つけあわせのポテトとレモンは現地のレストラン等では定番のようです。他にはサワークリームと一緒に頂いたりもするそうです。
ジューシーでなかなかの食べ応え
さて、出来上がったこのカラジョルジェヴァ・シュニツラですが、お味はどんな感じでょうか??
調理中から張り付いて出来上がりを見届けたので、アツアツのうちに頂きましょう。
食べてみての第1印象は・・・チーズが熱い!
じゃなくて、ですね。なんというか、正直レシピから想像できる通りの味かも知れません。
チーズと豚肉の揚げたやつ、みたいな味。ホントそのまんまですが。
と書きつつも、アツアツで食べると、豚肉のジューシーさとクリームチーズのとろーり感のコンビが非常に美味。
衣はサクサクとしてて、かみ締めると豚肉の風味とクリームチーズのまろやかなコクが口の中に広がります。レシピにはこれといって変わったものは含まれてないので、当然と言えば当然なのですが、それほど突飛なクセとかはありません。
その点ではオーソドックスな肉料理というか、揚げ物料理というか。結構食べ応えのある感じもしますね。
あとは多分クリームチーズの風味だと思うのですが、香り付けの材料は特別入れていない割に、少し香草のような爽やか系の香りがする気がします。・・・と同時に、ちょっとクリームチーズの量は多かったかもという気もしました。
・・・あとは熱いうちにかみ締めると、とろけたチーズがこぼれ出してくるのは容易に想像できるというか、実際そうなのですが、その白いのがとろりと、ってのももしかして乙女のなんとやらって事なんでしょうか。だとしたら、あぁ。思ってもそんな名前で呼ばないで。
以前のチェバピ(Ćevapi)の記事でも書いたように思いますが、残念ながらホンモノの味を知らないので、これが正解なのかは検証が出来ないのが残念ですが・・・たぶんレシピから想像するに、そこそこ再現できてるんではないかと予想します。
『イェレナと学ぶセルビア料理』本に載ってるレシピは、結構調理が大変なものも多いのですが、このカラジョルジェヴァ・シュニツラはおそらくそれほど難しくはないし、時間もそれほどかからないので、トライしてみるには良い一品かもしれません。
バルカン味ご馳走様でした!
チェバピのお話はこちら↓ご参考に。
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