［メタルニュース］ボスニアのThe Loudest Silenceが新曲”The Core”をリリース！

ボスニア・ヘルツェゴビナ出身、女性Vo擁するシンフォニック・ゴシックメタルThe Loudest Silenceが新曲”The Core”をリリースしました!!

2010年に結成されたThe Loudest Silenceは、あのWacken Metal Battle Competitonを勝ち上がり、見事本戦となるWackenフェスでも演奏したという経歴の持ち主。ボスニア・ヘルツェゴビナという、（残念ながら）ヘヴィメタル辺境の地出身のバンドとしてはかなりの快挙です。

2018年には1stアルバムとなる”Aesthetic Illusion”をリリース。ここ日本にも輸入盤が多少？入って来ていた模様です。女性シンガーのTaida Nazraić氏の澄んだヴォーカルと、どこかフォークロア風味のシンフォニックアレンジが初期Within Tenptationを彷彿とさせる美しい作品になりました。

その後は2022年にNirvanaのカヴァー”Heart-Shaped Box”をシングルとしてリリースされるまで、しばらくバンドとしての音沙汰はなく・・・シンガーのTaida氏はドイツのミュンヘンに拠点を移して、スウェーデンのTherionのアルバム、”Leviathan”、”Leviathan II”にゲスト参加していた、というのがこれまでの足取りと言えそうです。

 

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そうしたまさに長い”Silence”の時を経て、ついにオリジナル新曲が我々の前に姿を現しました。

”The Core”と題された新曲の編成は、シンガーのTaida Nazraić女氏と、キーボードのDenijal Ćatović氏、ベーシストDžemal Bijedić氏というオリジナルメンバーの３人に加えて、ゲスト／セッションメンバーが参加しているようです。

こうした編成を見るに、Taida女氏つながり？のドイツ方面人脈と、バンドのルーツであるボスニア・ヘルツェゴビナの混成チーム編成といった感じでしょうか。ギターソロのパートは元メンバーのMirza Ćorić氏の手によるものです。

冒頭からのブラストビートに驚かされ、これまでの牧歌的だったりフェアリーテイル風だったりというバンドのイメージとのギャップがちょっと衝撃的。

ずいぶんビター＆ダークな色彩で、破滅の美を描くような楽曲に仕上がってる印象です。

そこに乗るTaida女氏の歌唱は、前作レビューでも触れたとおりのWithin Tenptation級の透明感だったり可憐さだったりですが、ここでさらに円熟味を増してきたのかも。かつてはどこか素朴さとか初々しさ？も残してた気がしますが、ここではもはや神々しささえ感じそうなレベル。

ダークな破滅を描く楽曲に、そのエンジェリックな浮遊感の透明ヴォーカルのコンビネーションはまさに典型的なフィーメイル・シンフォ/ゴシックの美意識といえそうで素晴らしい。

この調子でフルアルバムも期待していいのかな？？特にそうした情報は出ていませんが、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身の数少ない高品質＆優良バンドの１つということで、継続的な活動を期待して今後も応援したいところです。

1stフルアルバム”Aesthetic Illusion”は↓記事でも紹介しています

［レビュー］The Loudest Silence – Aesthetic Illusion (ボスニア・ヘルツェゴビナ/フィーメイルゴシック・シンフォ）